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3強を邪魔する赤い古豪達

毎年のように、首位奪還を宿命づけられた赤い古豪達。だが開幕からつまづき、マンチェスター勢とチェルシーが離れつつある。このまま3強時代に突入してしまうのか。その不安を持ちながら、両者は最悪のタイミングでぶつかり合った。退場者を出すなど、不運な開幕戦から始まった新生リバプール。だが、2節シティ戦では指揮官ロジャースの志向する繋ぐスタイルの片鱗を見せる。あと一歩とせまるが、がっかりするようなバックパスを奪...

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7の系譜

ウィガンを迎えたオールド・トラフォードは、記念日だらけの一日を4得点で祝った。通算700試合のスコールズ、ギグスはプレミア600試合、ユナイテッドで400試合目となったファーディナンド。そして前節1000試合を達成した監督のファーガソンは、リーグ戦でのホーム500試合目。ケタ違いの数字に驚くが、裏を返せば長年居座り続けている人たちだらけと見ることもできる。だが実状は、昨季に引き続き急速な若返りが進行...

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地獄の9月4週

シティは昨季の優勝により、大きな自信を得ている。そして次の目標、チャンピオンズリーグ制覇に向け、フロントは相変わらず活発に動いた。移籍期限ギリギリにマイコン、ハビ・ガルシア、シンクレアを獲得。教え子、人気銘柄、イギリス代表(オリンピック)と準備は万端といったところだ。ストーク戦は、前述のメンバーは全員がスタメンに名を連ね、新戦力の試運転として始まった。だが、ストークにも強力な新戦力オーウェンがベンチ...

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ヒルズボロの影響力

熱い戦いが繰り広げられる「ナショナル・ダービー」。リバプールとマンチェスター・ユナイテッドの一戦はそう呼ばれる。伝統と歴史を持つ英国、しかも「ナショナル」という冠は一線を画すプレミア感が増す。だがいつもと違う雰囲気が、アンフィールドを包んでいた。スタジアムには、白地に赤で「JUSTICE」の人文字。数日前に発覚した、「ヒルズボロの悲劇」に対する新たな事実を受けてのセレモニーだった。大勢のサポーターが...

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ロンドンで夢見る理想郷

キックオフで後ろにボールをはたいた瞬間、ボール奪取に向け突進するポドルスキー。気迫に押されたラミレスはいきなりパスミスを犯し、ボールはラインを割ってしまう。昨季とは打って変わり、好調な滑り出しでリーグを引っ張っているロンドンの2強。ただでさえ熱いダービーは、互いの好成績により覇権争いに直結している。観客にまで伝わるプレッシャーと共に、ビッグ・ロンドン・ダービーは始まった。ここまで無敗のチェルシーは、...

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羊の皮を被ったブラジル

マルセロのクロスを、フレッジが胸で落としたところをダイレクトボレー。ネイマールの履歴書に、誇らしげに加えられるだろう。開幕戦、しかも開始早々に今大会のベストゴール有力候補が生まれた。ブラジルは追い詰められていたはずだ。勝利が義務の自国開催は、内容が伴った優勝という大国ならではの高いハードルがある。だがブラジルは今、その期待に応えるだけの余裕は持ち合わせてはいない。南米の雄はアルゼンチンに奪われ、ウル...

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二重人格に近づくイタリア

高い気候とじっとりした湿度。試合後、イタリア指揮官プランデッリは大きな要因として指摘した。この日、会場となったレシフェの気温は24度で、湿度にいたっては76%。思ったよりも低い気温だが、思ったよりも高い湿度だった。ブラジルの北西部レシフェは、赤道に近い南緯8度に位置する。最高気温は30度前後、最低気温ですら20度超えは年間を通して変わらないようだ。さらに6月は雨季に入っている。イタリアのミラノに比べ...

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入り口に立ちはだかるメキシコ

2012年12月21日……人類は滅亡する。メキシコにかつてあった、マヤ文明が生み出した説だ。しかし、人類は滅びなかった。...

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凶暴な男たちがいるウルグアイ

ボールをセットし、審判の笛を待つフォルラン。そしてゴールをじっとにらみつける……はずがふと笑みがこぼれる。対峙するジュリオ・セーザルと目が合い、懐かしさがこみ上げてきたのだろうか。かつてインテルで戦った盟友は、PKという残酷な状況で再会した。時代はポゼッションにあり。スペインとバルセロナは、戦術においても世界を支配した。多くの国とクラブがポゼッションを意識し、トレンドはもはやスタンダードになりつつあ...

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スペインvs「疲労」vsイタリア

純白のアズーリが果敢に突進する。...

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メイン前の死闘と鷹の目

事件は起こった。テレビに、今どきのゲーム機から程遠いCGが流れる。ボールは横に動きぴたりと止まりズームアップ……ボールはかろうじてラインに重なっていた。この状態でアストーリが蹴り込んだ……ディアマンティはアシストに変更された。ついに、FIFAとIFABが満を持して投入した、ゴール判定システムが作動した。ゴールの是非を問うだけではなく、得点者をも判定できる能力を持っている。遥か上空から白い球体が動く姿...

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切なさの賞味期限

「中立地ならば、ブラジルが勝つことはなかっただろう」マラドーナ、かく語りき。老いてなお闘争本能を持つアルゼンチンの神は、さらに持論を展開する。「メッシが世界最高。ネイマールよりもいい選手だ」何も縛られない何も気にしていない、ただマラドーナはそう思った。教科書どおりの乾いた発言ではない、彼らしい血が通った言葉だった。地元ブラジルの優勝で幕を閉じたコンフェデレーションズカップ。スペインを圧倒し世界に驚き...

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弾薬を蓄えた倉庫

5月12日、2012-2013シーズン37節スウォンジー戦。サー・アレックス・ファーガソンのホームラストマッチに、背番号10はいなかった。続く翌週のシーズン最終戦、ここにも背番号10はベンチにもいなかった。その理由は、移籍志願。偉大なる指揮官は、大きな問題を置き土産として去った。ルーニー争奪戦。彼に相応しいであろう様々なビッグクラブの名が、憶測として飛び交う。その中に、アーセナルの名が挙がっていた。...

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赤い伝統の未完成正常進化

猛暑日が続く夏は、ビールがおいしい季節。枝豆をつまみながらビールを片手に観戦する光景は野球にぴったり。ならばサッカーは……夏の定番の風景はなんだろうか。イングランドの夏もビールがおいしい季節。マンチェスター・ユナイテッドの夏は、大量のビールで歓迎された。ただ、ギネスでもエールでもない、異国の味シンハー。タイ料理店でもおなじみのビールに誘われていた。プレミアリーグ開幕一ヶ月前を切り、ユナイテッドはタイ...

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ハッピーワンはスペシャルワン

「ハッピーワン」と照れながら、ただいまの挨拶をした「スペシャルワン」ベンチからのりだして、なにやらメモを取るあの姿。ゴールが決まらなくても、大きなアクションで吠えるあの姿。スタンフォード・ブリッジに、あの男が戻ってきた。ジョゼ・モウリーニョは再びベンチに座……らずに、ベンチ前に立っていた。開幕戦のスタジアムには、サッカーへの餓えから解放された高揚感に包まれる。チェルシーは、ハル・シティをホームに迎え...

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悪夢に怯え勝利に酔う赤い鳥

アンフィールドにグルーヴ感が生まれる。いつものように流れ、いつまでも飽きない名曲。 you’ll never walk...

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挑戦者が教えた王者の心構え

イタリア人指揮官を追い出し、トラブルメーカーをイタリアへ見送る。そして、スペインで名を馳せた監督を呼び寄せ、スペインから人気銘柄を調達した。看板選手と監督を代えた、マンチェスター・シティ。豊富な資金は容易な獲得のみならず、危機的な放出を防いでいる。ベースの堅い守備陣は据え置き。今年も本命の一角、赤と水色のマンチェスター中心に英国の世界は動くだろう。開幕のニューカッスル戦、4得点をたたき出し好調な滑り...

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トランスファー・タクティクス

2013年夏、フットボールの裏の世界は英国を中心に回った。様々な推測が飛び交い、何を信じればいいのかわからない。選手補強が目的の移籍市場は、別の意味での目的も果たしているようだった。...

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ヒールとしての可能性

そんな映像を流していいのか、そんな写真を公開していいのか?一瞬ためらった。ハラが行った、カバーニに対する挑発の決定的瞬間。せめて何かをしている雰囲気を匂わす程度にしてほしいほどに、はっきりと映し出されている。物的証拠としての価値はあるがあれはまずい、とにかく中指がまずい。破壊力のあるワンカットだった。ハラは、試合直後から安易に話せない状態に追い込まれて沈黙。カバーニも同様に沈黙、こちらも安易には話せ...

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毒気のある流儀

バロテッリの調子がいい。練習試合で活躍と思った矢先にスピード違反をし、試合の余韻を一気に吹き飛ばしてしまう。さらに、ミランへの愛情をアピールしたと思えば、レアル・マドリーを茶化して炎上騒ぎ。相変わらずSNSやメディアを通じて、毒気のある話題を振りまいている。それは計算されたものではなく、素の部分でただ自分が思っただけのアクション。思っただけの行動は、時には手の離れたところで制御不能になってしまう。素...

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